スーダンにロシア製戦闘機、アラブ諸国で初


 スーダンに20日、ロシアから導入する戦闘機スホイ35の第1陣が到着した。調達機数などは明らかにされていないが、アラブ諸国でロシア製戦闘機が導入されるのは初めて。米政府は先月、スーダン政府に対する経済制裁の一部を解除したばかりだ。

 スーダンのバシル大統領は23日、ロシアを訪問予定で、スーダンのマディボー副大統領はアラブ首長国連邦(UAE)の衛星テレビ局アルアラビアで「この訪問で、スーダンはロシアから技術を導入し、ロシアは、スーダンのさまざまな資源を手に入れる」と経済などで両国関係の深化に期待を表明した。

 スーダンは、西部ダルフールでの残虐行為なとで、1996年から国際的な制裁を科せられているが、バシル政権はトランプ政権に制裁の解除を働き掛けていた。米政府はスーダンをテロ支援国家に指定しているが、数カ月内の指定解除を検討しているという。

 スーダン政府は、テロとの戦いでの米国との強い同盟関係を強調、リビア、エジプト、ソマリアなどアフリカ北部での過激派組織「イスラム国」(IS)の活動情報を米国などに提供してきた。

(ワシントン・タイムズ特約)