日本の防衛負担評価 グレネル駐独米大使
トランプ米大統領に近いリチャード・グレネル駐独米大使は1日、都内で開かれた保守派の集会「J―CPAC」にビデオメッセージを寄せ、安倍首相とトランプ氏による緊密な関係を踏まえて「日米関係がここまで良好であったことはない」と強調した。グレネル氏は、北大西洋条約機構(NATO)に加盟する欧州諸国に対して公平な防衛負担を求める一方で、日本については「既に責任を果たしている。日本は自国を守ろうとする安全保障上のイニシアチブを追求している」と高く評価した。
グレネル氏はブッシュ(子)元政権で国連代表部報道官を務めた経験を振り返り、「日本人は非常に素晴らしい戦略的パートナーであることを学んだ」とし、「(日本は)官僚制度が根強い国連で頑張っていることも好印象を受けた」と称賛した。
グレネル氏は、7月に米上院選出馬の準備で駐日大使を退任したウィリアム・ハガティ氏の後任候補として名前が挙がっている。