首相、自衛隊明記に意欲 新しい憲法を制定する推進大会
超党派の改憲派議員で構成する「新憲法制定議員同盟」(会長・中曽根康弘元首相)主催の「新しい憲法を制定する推進大会」が1日、東京・永田町の憲政記念館で開かれた。大会には約1500人が参加し、「二十一世紀の日本に相応しい憲法を制定するためにここ一番の努力を誓い合う」とする決議を採択した。
外遊中の安倍晋三首相はメッセージを寄せ、「憲法に自衛隊を明記し、違憲論争に終止符を打つことは今を生きる私たちの責務」と強調。9条の自衛隊明記に向けて改めて意欲を示した。
27日で100歳を迎える中曽根氏も「憲法改正は国民世論とともにある。真に国民の総意に基づく憲法の実現に奮起することを望む」とするメッセージを寄せ、世論形成のための努力を求めた。
このほか、大会には与野党の国会議員らが参加。自民党の細田博之憲法改正推進本部長は「誰もが自衛隊に依存しているときに、これを明記しないということがあるのか」と述べ、自衛隊明記の方針を強調。一方、公明党の斉藤鉄夫幹事長代行は「国民投票を成功させるには、幅広い合意を得る必要がある」とし、慎重な議論を訴えた。また、日本維新の会の馬場伸幸幹事長は「衆参両院の憲法審査会は今全く稼働していない。野党6党がこの土俵に上がるようお助けいただきたい」と呼び掛けた。