国民守るため9条改正を


「新しい憲法をつくる国民大会」

 憲法記念日の3日、新しい憲法をつくる国民会議(=自主憲法制定国民会議、清原淳平会長)が都内で第48回「新しい憲法をつくる国民大会」を開催した。清原会長は挨拶で、「憲法をはじめ法は、施行した時点で静止するが、時代は日進月歩、現代のIT時代では『分進秒歩』で進化する」と指摘。70年間、全く改正されなかったため「改正点は9条ばかりではなく、300カ所にも及ぶ」と述べ、改憲を呼び掛けた。

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「新しい憲法をつくる国民大会」であいさつする清原淳平会長=3日、都内で

 清原氏はまた国連加盟国は、国連の要請により軍隊を派遣する義務があるが、「日本は9条の規定を理由に弾の飛んでこない後方勤務を要求している」と問題視。北朝鮮の核ミサイルの脅威や中国の軍事的圧力が強まる中、「状況によっては国連からの応援を得なければならない。国民をどう守るか、9条を改正することを真剣に考える時点に来ている」と強調した。

 さらに清原氏は、衆参各議院の総議員の3分の2以上の賛成の上で実施される国民投票について言及し、「憲法改正は、国民の最も重要な権利であり、同時に義務だ」と力説した。

 同大会では自民党の平沢勝栄、桜田義孝、秋元司各衆院議員、中川雅治参院議員、日本維新の会の石井苗子参院議員が講話した。

 大会では「同じ敗戦国であったドイツは、その憲法たる『ドイツ連邦共和国基本法』を60回も改正している。法は施行した時点で静止するが、時勢は日進月歩で進展するので、憲法と現実との間にギャップを生ずるからである」と指摘し、「憲法改正は国家的課題!与野党とも協力いただきたい」と訴える決議を採択した。