中国公船が領海侵入 沖縄・尖閣沖
国境警報
日本海上空 露SU25攻撃機初確認
沖縄県石垣市の尖閣諸島沖で26日、中国海警局の「海警」4隻が、日本の領海に侵入し、操業中の日本漁船に接近した。海上保安庁の巡視船が漁船の安全を確保し、領海から出るよう警告した。尖閣諸島沖での中国公船の領海侵入は今年22回目。
第11管区海上保安本部(那覇市)によると、4隻は、機関砲らしきものを搭載した「海警2203」と、「海警1302」「海警2301」「海警6304」で、午前2時30~45分ごろ、南小島南などで領海に侵入。直後、魚釣島南の海上で操業していた日本漁船4隻に接近する動きを見せ、午前11時5~40分ごろに領海を出た。
(沖縄支局)
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一方、防衛省統合幕僚監部は25日、ロシアのSU25攻撃機1機が日本海上空を飛行し、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)したと発表した。スクランブルでSU25を確認したのは初めて。
統幕によると、SU25は同日午前、オホーツク海から北海道・宗谷岬沖を通り日本海へ抜けた。領空侵犯や危険な行為はなかった。
また防衛省によると、先週1週間では、18、23、24日、東シナ海おいて、22、23~25日にはオホーツク海で(うち24日は日本海でも)、領空侵犯の恐れがある航空機に対し、航空自衛隊の戦闘機がスクランブルした。
(川瀬裕也)