ハロウィーンより早いクリスマスー米国から
地球だより
先日、4歳になる息子の遊び友達の家庭からハロウィーンパーティーに誘われたので、子供用コスチュームをスーパーに探しに行った。しかし、ハロウィーン前にもかかわらず、店内はツリーの飾りや電飾など早くもクリスマスモードで、結局ふさわしい衣装を見つけることができなかった。
クリスマスの装飾品が店頭に並ぶ時期は年々早くなっていて、10月には店頭からハロウィーングッズが徐々に消えていき、サンタの置物などクリスマスグッズが店頭に並ぶ。今年は、サプライチェーンの問題による商品不足への恐れがこれに拍車を掛けているほか、多くの人が自粛ムードで過ごした昨年のクリスマスの反動もあるようだ。
早く訪れるクリスマスムードについて、ニューヨーク・タイムズ紙は、「クリスマスのショッピングシーズンはハロウィーンを追い抜いたのか?」と題した記事で特集。これによると、百貨店チェーンのニーマン・マーカスなど一部の小売店は、9月からツリーなどのクリスマスグッズの販売を開始した。
ライバルに対して先手を打って消費者を取り込むために、小売店の多くが競うようにクリスマスの時期を前倒ししている。ただ、その記事の電子版のコメント欄に、「クリスマスの飾りは感謝祭(11月第4木曜日)の翌日に始めるべきだ」「人々が現在ではなく未来に生きているかを見るのはとても悲しいこと」とあるなど、こうした風潮にうんざりする人も多い。
これから訪れるイベントを心待ちにするのは良いが、立ち止まって今過ごしている瞬間を楽しむ余裕も持ちたいところだ。
(Y)