コロナ禍でも海外へーイスラエルから


イスラエル

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 イスラエルでは、9月6日の日没から8日にかけてユダヤ暦新年の祝日だった。これに始まり、7日後のヨム・キプール(贖罪〈しょくざい〉の日)、さらに4日後から1週間にわたる仮庵祭と、祝日が続く。昨年はコロナ禍でこの期間を都市封鎖の中で過ごした。イスラエルは、ワクチンキャンペーンの成果で、6月半ばにいったん全ての制限が解除されたが、10日後には再び屋内でのマスク着用が義務付けられた。海外旅行帰りの人々から新型コロナ変異株が蔓延(まんえん)し始めたからだ。

 イスラエル人の旅行好きには驚かされる。もともと年に最低1回は海外旅行に出掛ける友人が私の周りにはたくさんいた。コロナ禍でも、制限措置で空港が閉鎖される期日の前に渡航し、閉鎖が解かれて入国できるまで物価の安い国で悠々自適に旅行を満喫した人もいた。ワクチン接種証明のグリーンパスポートを手にした人々が空港内でごった返している様子をニュースで見たが、3密どころの騒ぎではなかった。

 今も、コロナの第4波の真っただ中で、辛うじて都市封鎖は免れているものの、つい先日まで毎日1万人の陽性判定者が出ていた。こんな状況でも、やはり旅行の魅力は捨て難いのか、現在ヨーロッパに旅行中の友人が6人もいる。うち1人は旅行先でコロナに感染したが軽症で、隔離義務のない国だったため普通に旅行を楽しんでいるそうだ。

 コロナでも止められないイスラエル人の旅行好き。本当にびっくりさせられる。

(M)