宮塚 利雄
米朝の“舌合戦”は猿芝居か
宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 朝鮮半島の伝統的戦い “頭突き”炸裂の執念捨てず アメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩委員長の“舌合戦”を見ていて思い出したことがある。今から47年前に韓国に留学した時のことである…
日本の漁場蹂躙する北朝鮮
宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 「大和堆」で違法な操業 人民軍が利権独占、イカ乱獲 岩波書店発行の『広辞苑』に、「蹂躙(じゅうりん)」とは「ふみにじること。ふみつけること。特に、暴威・暴力あるいは強大な勢いをもって、…
金正恩氏に「遺訓」の呪縛、あり得ぬミサイル・核放棄
宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 大相撲夏場所は横綱白鵬の38回目の全勝優勝で終わった。アメリカを横綱に例えると、北朝鮮はさしずめ十両格になるだろう。この幕内でもない北朝鮮が横綱のアメリカを相手に堂々と「横綱相撲」を取…
金正男氏暗殺劇の背景
宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 動機はコンプレックス 正恩氏に“白頭の血統”の呪縛 かつて北朝鮮を「ならず者国家」と糾弾したのはアメリカの大統領であったが、北朝鮮はこともあろうに2月13日にマレーシアのクアラルンプー…
白々しい金正恩氏「新年の辞」
宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 羨むものなし」は大うそ 食糧不足にあえぐ北朝鮮人民 北朝鮮問題を研究する者にとって、最高権力者が毎年1月1日に発表する「新年の辞」の分析は欠かすことのできない作業である。「新年の辞」と…
“南風”に喜悦満面の金正恩氏
宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 民心に追われた朴槿恵氏 金王朝も“明日は我が身”に 今年も残すところあとわずかとなった。朝鮮半島の二つの国を覆う風は今年も年初から北側から南側方向に吹いてくることが多かった。北朝鮮によ…
苛政に苦しむ北朝鮮人民
宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 信頼失った金正恩政権 エリート層の亡命が相次ぐ 昨今の北朝鮮情勢を観察・分析している時、『論語』の次の一説を思い出した。 孔子の弟子の一人に子貢という者がいた。ある時、子貢は師に「政…
謎だらけの北からの侵入者
宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 容易でない船での脱北 ミサイルよりも警戒が必要 北朝鮮は7月19日の早朝、平壌に隣接する黄海北道から弾道ミサイルを発射した。このミサイル発射は、在韓米軍が地上配備型迎撃システム「高高度…
北朝鮮、宴の後の「200日戦闘」
宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 人民に酷な「経済戦略」 核開発と経済の並進は無理 中朝国境にいる定点観測者から、「今年も北朝鮮側では大勢の人が隊列を組んで田植えを行っていますよ」という連絡があった。 農村の機械化を…
中国を怒らせた金正恩政権
宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 緊迫する中朝国境警備 巨費を核より人民に用いよ 筆者は3月末に中朝国境調査に行く予定であった。ところが、いつも案内してくれる中国の朝鮮族から「今は来ない方がいい。国境の警備が北朝鮮側だ…
北朝鮮「水爆」は張り子の虎
宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 体制の弱さの焦り露呈 核実験で揺れる中国・延吉 「延吉市内も揺れました。学校の校庭にもひび割れが生じたところもあり、大変でした」と、延吉にいる定点観測者が電話で答えてくれた。当初マスコ…
北朝鮮主張の「水爆」実験、保有なら大きな脅威
宮塚コリア研究所代表 宮塚利雄 中国の制裁で死活問題にも 金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党第1書記は昨年12月10日、平川革命史跡地(事業地)を現地指導した時に、「水素爆弾の爆音を轟(とどろ)かせることができる」と発…
日本人拉致を忘れず許さず
宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 無残な北朝鮮人権問題 茶番にすぎなかった再調査 胸にブルーバッチを付けているが、時々そのバッチは何ですかと聞かれるので、このバッチは「北朝鮮に拉致された日本人を救出支援するためのシンボ…
朝鮮労働党70年への忠誠金
宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 面子潰した中国に対抗 「給料止まった」国外労働者 この頃はあまり目立たなくなった北朝鮮の金正恩政権であるが、10月10日は「朝鮮労働党創建日」にあたり、金日成の誕生日である4月15日の…
白昼に北朝鮮を逃げる幹部
宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 中国も一目置く情報源 女性集団派遣で外貨稼ぎも 北朝鮮の対外に向けての声明は虚勢を張った、弱者の恫喝(どうかつ)が見え見えのものばかりである。イランと米国など国連安保理常任理事国および…
末期症状にある金正恩政権
宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 諫言した幹部次々銃殺 兄は英国へコンサート観光 この国から伝えられてくる情報には唖然(あぜん)、愕然(がくぜん)とするものが多い。金正恩が北朝鮮の政権の座について4年になるが、この間に…
中国に押し入る北朝鮮強盗
宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 国境を越えた殺人事件 検問厳しい豆満江岸で取材 3月26日から3泊4日の日程で中国と北朝鮮の国境調査に行って来た。今回で47回目の中朝国境調査旅行で、入国管理でまた拘束されるかもしれな…
矛盾した北朝鮮「新年の辞」
山梨学院大学教授 宮塚 利雄 「統一」と対韓関係改善 歯の浮くようなスローガン 北朝鮮問題を研究する者にとって、毎年1月1日に発表される「新年の辞」は必見(必読)資料である。「新年の辞」とは北朝鮮の最高権力者が前年度の…
遠のく邦人拉致問題の解決
山梨学院大学教授 宮塚 利雄 用意周到だった北朝鮮 国防委、「超強硬対応戦」言明 今年もあと1カ月となった。年初から予期せぬ天変地異に見舞われ、国民生活に少なからずの不安を与えてきた。一方、海外との関係に目をやると、近…