エルサレム承認は再選の布石
佐藤 唯行 2018/1/14 Viewpoint|北米・中南米 [会員向け]
獨協大学教授 佐藤 唯行
昨年12月6日、トランプ米大統領は米中東外交のタブーを犯してしまった。エルサレムをイスラエルの首都として公式に認め、これまで商都テルアビブに設置してきた米大使館の移転を宣言したからだ。この承認は国際社会に大きな波紋を引き起こした。国際社会はエルサレムの帰属はイスラエル・パレスチナ間の和平交渉で解決することを基本方針としてきたからだ。なかんずくパレスチナ側は将来独立国家を樹立した暁にエルサレム旧市街を自分たちの「首都」にする腹積もりのため反発は必至だ。
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