米海兵隊司令官が上陸作戦見直し要求


 米海兵隊のデービッド・バーガー新司令官は、大型強襲揚陸艦に乗り込んで上陸作戦を行う従来の海兵隊の手法は21世紀の戦いでは「役に立たない」と警告、海兵隊の作戦全体の根本的な見直しを進めようとしている。

南シナ海・中国念頭 高精度兵器が脅威

 バーガー氏の懸念は、南シナ海の軍事拠点化を進める中国を念頭に置いたものとみられる。「(第2次世界大戦時に硫黄島で米軍が実行したように)上陸部隊を乗せた大規模な艦隊を島の沖合9海里(約16㌔)に待機させ、攻撃の準備をさせることは、非現実的で、非合理的」と指摘、海洋進出を進める中国に対応するための新たな取り組みの必要性を強調した。

 バーガー氏は新たに作成した「海兵隊計画指針」で、「精度の高い長距離砲、機雷などのスマート兵器が拡散している現実を受け入れ、これらの脅威に打ち勝つ新たな方法を探さなければならない」と主張、先進技術を導入した新兵器が導入されている現代に合った新たな戦い方を考案するよう幹部らに求めている。

 バーガー氏の指摘は、従来の海兵隊の作戦の概念を根底から覆すもの。海兵隊は、従来のスタイルから、小規模な非対称戦に備えるため、作戦を見直そうとしてきた。しかし、アナリストらからは「改革が遅過ぎる」(上院軍事委員会元スタッフ・ダイレクター、クリス・ブローズ氏)との批判も出ている。

(ワシントン・タイムズ特約)