米下院議員、北へのサイバー攻撃を要求


核攻撃を事前に阻止

 ローラバッカー米下院欧州・ユーラシア・新脅威小委員長は16日、北朝鮮が米領グアム近海に弾道ミサイルを撃ち込む計画を発表し、緊張が高まっていることを受けて、核攻撃を阻止するために北朝鮮に「大規模なサイバー攻撃」を実施すべきだと訴えた。

 ローラバッカー氏は、弾道ミサイルを迎撃するだけでなく、「北朝鮮のインフラへ大規模なサイバー攻撃を一斉に仕掛けることで、通信とミサイル発射能力を奪うべきだ」と国防総省に求めた。

 さらに「最終的な目標はいうまでもなく体制転換であり、後ろ盾である中国もその必要性を認識することを望む」と北への圧力で中国の協力を求めた。

 米国は、イスラエルと共同でコンピューターウイルス「スタクスネット」を開発し、イランの核開発を遅らせることに成功している。

 北朝鮮もサイバー攻撃能力を維持しているとみられ、2014年にはソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントのシステムに侵入するなど、大規模なサイバー攻撃に成功している。

(ワシントン・タイムズ特約)