チベット仏教指導者の解放を要求、米宗教の自由委が声明
米政府の独立機関「国際宗教の自由委員会」(USCIRF)は24日、中国当局に拘束されているとみられるチベット仏教の指導者パンチェン・ラマ11世の解放を要求する声明を発表した。
パンチェン・ラマは、チベット仏教のナンバー2に当たり、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世が1995年に、当時6歳だったゲンドゥン・チューキ・ニマ少年を11世に認定した。
認定の3日後に中国当局に家族とともに拉致されたとみられており、その後の行方は明らかになっていない。
USCIRFの委員で、カリフォルニア州立大学教授のテンジン・ドルジー氏は、「4月25日でパンチェン・ゲンドゥン・チューキ・ニマは31歳になる。残念ながら、かつてない規模の弾圧の中で中国人信徒は信仰を実践する上での困難に直面している」と指摘、解放を求めた。
今月8日にはベルギーの議会議員がパンチェン・ラマ11世の解放を求める声明を発表した。
(ワシントン・タイムズ特約)