米戦略爆撃機、空自と合同訓練 インド太平洋防衛に関与継続
米太平洋空軍は24日、本土配備の超音速戦略爆撃機B1が日本の上空で、航空自衛隊の戦闘機F2などと合同訓練を行ったことを明らかにした。米軍はグアムから戦略爆撃機B52を本土に撤収させたばかりだが、合同訓練は西太平洋地域への軍事的関与の継続の意思を示す狙いがある。
B1が太平洋空域を飛行するのは2年ぶり。ブラウン太平洋空軍司令官は「強力で革新的な、相互運用能力を持つ部隊が、自由で開かれたインド太平洋地域を守るという共通のビジョンに基づき行動している」と述べ、中国などによる軍事的攻勢に対処していく姿勢を明確にした。
訓練は米軍が中国などとの紛争をにらんで導入した「動的戦力運用」構想の一環で、B1、F2に加え、米空軍の戦闘機F16、空自の戦闘機F15が参加して22日に青森県三沢基地周辺の空域で実施された。
戦略兵器を運用する地球規模攻撃軍 (AFGSC)のレイ司令官は、米国の「平和を守るための決意は不変」と強調、訓練について「新型コロナウイルスの感染拡大の中でも、地球上のさまざまな場所で行動する能力があることを示す」ためでもあることを明らかにした。
(ワシントン・タイムズ特約)