ブラジル各地マスク義務化、違反なら罰金も


 ブラジルのリオデジャネイロ市で23日、新型コロナウイルス対策として、外出時や公共の場でのマスク着用を義務付ける条例が施行された。政府系ブラジル通信などが報じた。

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19日、ブラジルの首都ブラジリアでマスクを付けるバスの乗客(ブラジル通信)

 条例では、飲食店や食料品店など商業活動を行う人々のマスク着用も義務化したほか、ジョギング時も着用が求められる。

 同市以外にもマスク着用を義務化する自治体は増えており、首都ブラジリアや北部バイア州の州都サルバドール市でも条例が導入されている。違反すると公共交通機関の利用が禁止されたり、罰金を科される場合もあるという。

 ブラジル保健省は、23日までに4万4942人が感染し、3313人が死亡したと発表した。

 マスク義務化が広がる背景には、病院の多くで感染者の受け入れが限界に近づいていることがある。マスク着用が感染抑制に一定の効果があることは、世界保健機関(WHO)も認めている。

(サンパウロ 綾村悟)