北の外交的勝利だったASEANフォーラム
韓国紙セゲイルボ
東南アジア諸国連合(ASEAN)と南北および米中日露など北核6者会談国が参加したASEAN地域安保フォーラム(ARF)が閉幕し、発表された議長声明で、参加国は北朝鮮の核問題について「板門店宣言とシンガポール朝米首脳会談合意」の履行を促した。
昨年の議長声明に含まれた「完全で検証可能かつ不可逆的な非核化(CVID)」は外れ、北朝鮮と対話の意思を表明した長官がいたという文言が入れられて、北朝鮮の“外交的勝利”という評価が出ている。
議長国のシンガポールは6日に発表した議長声明で、「すべての関連当事国に板門店宣言とセントーサ合意の忠実で迅速な履行と、韓半島非核化に対する持続的な平和と安定の実現に向かって継続し努力することを促した」とした。
当初、草案にあった「韓半島のCVIDのための国際的努力への意思を再確認した」という文言は、最終案では修正されたのだという。
声明ではまた、幾つかの国が人道的な関心事を始めとする懸案を解決するため北朝鮮との「対話準備を表明した」という文言も付け加えられたが、これは李容浩北朝鮮外相がシンガポールに到着して、議長声明が出されるまでの3~5日間、激しい外交折衝が繰り広げられたことをうかがわせる。
康京和外交部長官が前日、声明最終案の確定前に行った記者懇談会で、「多数の国家の意見を反映して、CVIDが文案に入るのではないかと思う」と話していたのとは対照的だった。
(キム・イェジン記者、8月7日付)
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