北朝鮮の労働党大会で外交エリートが権力機構に
韓国紙セゲイルボ
北朝鮮が対話攻勢へ転じている。最近、国防委員会が公開書簡で南北軍事会談を提案したのをはじめ、人民武力部と労働党対南機構の祖国平和統一委員会を通じて、連続的に軍事会談を提案し、予想された平和攻勢が始まった。
このような平和攻勢への転換は今回の第7回党大会の特徴の一つである対南および対外関係エリートの躍進に基づいている。党大会開催前は、党中央委員会政治局で外交関連者は金永南(キムヨンナム)最高人民会議常任委員長と、20日に死亡した姜錫柱(カンソクチュ)党中央委員会国際担当書記の2人だけだった。
ところが、党大会以後には李洙★(リスヨン)元外相が党政務局国際担当副委員長兼国際部長に任命された。これは姜錫柱より高い地位だ。
さらに李外相の後任に任命された李英浩(リヨンホ)は党中央委政治局候補委員に選出された。これで政治局で外交を担当するパワーエリートが3人になったわけだ。
北朝鮮で外相は長らく政治局候補委員にもなれなかったが、今回の党大会で党最高権力機構に入ったのだ。
実際に北朝鮮は天安艦襲撃の主犯として知られた金英哲(キムヨンチョル)党中央委副委員長がキューバを訪問し、金永南が中国を経てアフリカを訪問、制裁局面状況で孤立から抜け出そうと外交力量を広げており、今後、韓半島周辺強大国(日米中露)を中心に積極的な平和攻勢外交を推進することが予想される。
(チョ・ユンヨン中央大教授・国際政治学、5月27日付)
★=土ヘンに庸
※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。