【韓国紙】有功者子弟奨学金の横領疑惑、金氏は光復会長退け
金元雄光復会長がまた、論議に包まれた。今度は国会内カフェの収益数千万ウォンを横領したという疑惑だ。光復会は国家有功者の子弟に奨学金を与えようとの趣旨で、2000年5月から国会で賃借料を支払わないで「ヘリテージ815」カフェを運営してきたが、金会長が昨年の収益5000万ウォンを私的用途に使ったと、光復会前幹部が27日メディアに公開した。公金で服を買い、マッサージなどの利用料として使ったというから開いた口が塞(ふさ)がらない。正義連理事長でありながら日本軍慰安婦被害者たちのための支援金などで「カルビをかじりマッサージを受けた」尹美香議員とそっくりだ。
国家報勲処は異例の即刻監査に着手した。自由大韓護国団など市民団体は金会長を業務上横領容疑で国家捜査本部に告発した。金会長は「暴露したというその幹部が後輩と組んで不正をしでかし、私に濡れ衣を着せようとしている」と主張した。「国会のカフェ開設から運営まで会長に報告もなく、よく知りもしない」とも言った。しかし金会長の夫人は「問題になったお金は私が代わりに返した」と語った。金会長の嘘(うそ)が直ちにばれたのだ。光復会の前幹部は金会長横領の根拠として具体的な送金内訳が記された通帳の写本をメディアに公開した。金会長の嫁、甥などが役員の建材会社が光復会館内に会社を設置して、公共機関を相手に営業活動をしたという疑惑も提起された。
金会長は2019年6月、任期4年の会長に就任後、歴史歪曲(わいきょく)発言などで多くの論議を呼び起こした。「解放後、韓半島に入ってきた米軍は占領軍、ソ連軍は解放軍」と暴言を吐いたかと思えば、李承晩大統領と白善燁将軍を「民族反逆者」と蔑んだりもした。半面、越北して金日成勲章を受けた金元鳳(南出身の独立運動家、北朝鮮最高人民会議常任員会副委員長)には勲章を与えようと言った。文在寅政権の「親日扇動」の先頭にも立った。「国立顕忠院に親日・反民族の人物69人が安置されている」として、移葬するよう主張したかと思えば、自身を批判する野党を「土着倭寇政党」と非難したこともあった。
この間の金会長の言動は独立精神の継承と国民統合への寄与という光復会本来の責務とは程遠い。偏向した歴史観を露骨に表し、親北・親日を煽(あお)る発言で国民を分断しただけなく、独立有功者の金まで着服した疑惑を受ける人間が光復会を導いてはならない。一握りの良心でもあるなら、今からでも国民の前に謝罪して会長職から退かなければならない。
(1月28日付)
※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。