[明日へのノート] rss

ものづくりの心

 先月15日、テレビ東京のトーク番組「カンブリア宮殿」に英電機メーカー「ダイソン」の創設者でチーフエンジニアのジェームズ・ダイソン氏が出演した。  ダイソンと言えば、世界で初めてサイクロン式の掃除機を開発・製造した会社と…

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「山の日」制定に想う

 このところ、汚染水や領海侵犯など、日本の海では嫌なことが多い。対照的に山の方は、明るい話題が続いている。富士山が世界文化遺産に指定されるなど、いまや空前の登山ブーム。そして8月11日「山の日」の制定となった。  「山の…

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教育的配慮ほしい首相夫人

 東京・渋谷の公園通りと言えば、週末や祝日には買い物客らであふれ、親子連れも多く通る繁華街だ。そこで、大型連休中の4月27日、一風変わった格好をした人が多く参加するパレードが行われた。  動物の着ぐるみはまだいいが、上半…

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蔓延するコピペ文化

 新型万能細胞とされる「STAP細胞」の論文不正問題で、理化学研究所の調査委員会が7日、筆頭著者の小保方晴子・研究ユニットリーダーの最終報告に対する不服申し立てを退け、再調査をしない方針を決めた。小保方氏の論文に不正・ね…

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子供のスマホ制限

 高校入学を契機に、次女がスマートフォンを持つようになった。それまでのケイタイで十分のはずだが、本人が仲間との付き合いで必要だという。東京に単身赴任の父親(筆者)が次女のスマホ使用に注意を払うことは難しい。本人の節度ある…

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少子高齢化と大学

 都内にある仏教系大学に通う義父に誘われて、4月から仏教講義に通い始めた。今年は学校側の見込みの倍以上受講があり、講義室はほぼ満席。最近の仏教人気は確かのようだ。  ここでは学生や僧侶志望の若者、社会人が同じ教室で学ぶユ…

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後悔しない選択

 少子高齢化によって日本人の人口が3年連続して過去最大の減少となった、と総務省が発表した。このニュースに接して、中学校時代の同級生(独身女性)の放った言葉を思い出した。  「私、失敗したと思うことが一つあるの。子供を生ま…

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水温む春が来た

 寒かった冬が過ぎてやっと春らしくなってきた。日本で春といえば、何といっても桜だ。  幸いなことに、本社ビルの隣にも数本の背の高い大きな桜の木があって毎年、社員の目を楽しませてくれる。つい先日も、陽光を浴びた花びらが雪の…

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家庭の収入と学力

 卒業式シーズンが終わった。数日前までは、駅や電車の中で、袴(はかま)姿に着飾った大学卒業生の姿をよく見掛けた。フォーマルウエアながらもコサージュで華やかさを醸し出す母親と一緒の場合も少なくなく、そこに父親も加わっている…

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道徳教科化の課題

 文部科学省が設置した「道徳教育の充実に関する懇談会」の委員の話を聞く機会があった。懇談会は昨年末に「道徳教育教科化」提言をまとめている。それを受け、下村博文文科相が先月、中央教育審議会に諮問。早ければ平成27年度から「…

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卒業式と大震災

 卒業シーズンたけなわだ。袴(はかま)姿の女学生たちを駅や街でよく目にする。卒業は、慣れ親しんだ学校を離れて上級の学校や職場に旅立つ、人生の重要な節目。自分の息子、娘の卒業となれば、その感慨はひとしおだ。  3年前の、息…

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海外の大麻合法化の波紋

 米国コロラド州で今年1月、大麻が合法化となった。同国内で、大麻を嗜好(しこう)品として解禁したのはワシントン州に次いで2州目。「子供の頃、大麻を吸った」と言って憚(はばか)らないオバマ大統領は1月、米誌上で「(大麻は)…

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真っ直ぐに生きる

 昨年、NHKラジオの番組で、リスナーに70年代の思い出の曲を投票してもらってランキングを付けたことがあった。第1位は森田健作氏(現千葉県知事)の『さらば涙と言おう』。筆者も若かりし頃、森田氏主演のテレビ番組『俺は男だ』…

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遊べない雪の校庭

 関東地方が大雪に見舞われた。一度目の大雪の後、川崎市に住む私は、区役所に行く用事があった。途中、小学校前を通ったが、一面真っ白の校庭に人の足跡が全くない。授業中だったから、人影がないのは当然だが、あまりにきれいな銀世界…

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曻地三郎先生の思い出

 昨年11月末、曻地三郎さん(享年107)の訃報に接して、10年前にお会いした時の慈愛に満ちた眼差(まなざ)しを思い出した。  福岡市の自宅近くに、私財を投入して知的障害児施設「しいのみ学園」を創設したのは日本にまだ養護…

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待機児巡るイタチごっこ

 先月、厚生労働省が発表した保育事故報告によると、昨年1年間に保育施設で起こった事故は162件、うち死亡事故は19件で最多となった。  待機児全国ワーストワンの横浜市は、民間の保育参入や保育ママ制度を促進することでわずか…

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玩具と空想力

 一歳半を過ぎた孫娘が愛想よくニコニコしながら近づいてきて、私の膝の上にちゃっかりと座った。しばらく近くの電気スタンドのスイッチを押して遊んでから、私の目を見てニコっとしたかと思うと、さっと私のスマートフォーンを取ってス…

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知性的な言葉の魅力

 東大本郷キャンパスの小柴ホールで、このほど、リサ・ランドール・ハーバード大学教授の「宇宙の扉をノックする」と題した講演会があった。  主催はカブリ数物連携宇宙研究機構。「宇宙は数学という言葉で書かれている」(ガリレオ)…

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『永遠の0』に学ぶ

 公開中の映画『永遠の0』を見た。太平洋戦争時に、「臆病」と蔑(さげす)まれようとも愛する家族のために生きて帰ることに執着し、しかし最後は特攻を志願して命を落とした零戦の天才パイロットを主人公にした作品で、すでに動員37…

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戦略なき英語教科化

 2020年東京オリンピック・パラリンピック開催を見据え、教育制度の改革の動きが加速している。  国際的な人材育成という観点から、文科省は入試制度に外部試験を活用することで、英語力の強化を打ち出した。TOEIC780点以…

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校長の指導力

 駅伝、サッカー、ラグビーなど、年末年始には高校生によるさまざまなスポーツ大会が行われる。ある高校で、駅伝の全国大会に参加する選手たちの壮行式が行われたというニュースがテレビで流れていた。  その画面に映し出された光景に…

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不可解な副反応部会

 子宮頸がんワクチンの接種の積極的勧奨を再開するかどうかを決めるとみられていた厚生労働省ワクチン副反応検討部会は25日、結論を出さないまま閉会した。  同部会が勧奨の中止を決定した6月から約半年。12月に結論を出す会合が…

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エイズと人権

 次女(中学3年)が宿題として、学校から持って帰ったプリントを読んでいたら「エイズ」の文字が目に飛び込んできた。エイズと言えば、感染の恐ろしさを思い浮かべたが、それがテーマではない。「公民」の中で、感染・患者への差別が現…

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