米で広がる台湾・尖閣放棄論 米大西洋評議会上級研究員ロジャー・クリフ氏に聞く(下)


300

 ――中国の接近阻止・領域拒否(A2AD)戦略は、米軍の戦力投射能力にどのような脅威をもたらしているか。

 米軍の戦力投射能力の中心は戦闘機と空母だ。西太平洋にある米国の航空基地には、沖縄の嘉手納、普天間、日本本土の岩国、厚木、横田、三沢、韓国の烏山、群山、グアムのアンダーセン空軍基地がある。中国との紛争で韓国から出撃する可能性は低いため、使えるのは日本とグアムだ。

 中国は現在、日本にある全ての米航空基地を弾道・巡航ミサイルで攻撃する能力を有している。駐機中の戦闘機が破壊されたり、滑走路が攻撃され、離着陸できなくなる可能性がある。


...【全文を読む】
記事の全文をご覧になるには会員登録が必要です。
新規会員登録へ
ログインへ