安倍首相、首脳らとリレー会談
アフリカ島嶼国も参加
4日間で過去最多42人
30日閉幕した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)で来日した首脳級42カ国にはアフリカで最も人口の少ないセーシェル(9万6000人)、2番目に少ないサントメ・プリンシペ(20万人)など小さな島嶼(とうしょ)国からの参加もあった。
首脳らとのリレー会談に臨んだ安倍晋三首相は、サントメ・プリンシペのヘスス首相と29日に会談。首相は「両国の絆を深めたい」と語り、無償資金協力「経済社会開発計画」を通じて水産業の振興などに寄与することを表明し、ヘスス氏は日本企業の投資拡大や観光、インフラ分野での協力に期待を示した。
同国は西アフリカの赤道上に位置するポルトガル語が公用語の島国で、TICAD7サイドイベントではブースも出展、新種の動植物も多く存在すると予想されており、観光にも力を入れようとしている。首相秘書官兼外交官のラモス氏は「日本の皆さんにサントメ・プリンシペをぜひ知ってほしい」とアピールしていた。
安倍首相はセーシェルのフォール大統領と31日に会談。同国はアフリカ大陸の東側の西インド洋に浮かぶ島国で、中国を念頭に同海域での航行の自由の重要性を確認するとともに、フォール氏から首相に今年1月の日本大使館開設に謝意が述べられた。
首相は開幕からの4日間で参加各国・国際機関の代表47人と会談。うち首脳級は42人で過去最多だった。
(TICAD7取材班)