合流新党 代表に枝野氏、党名は「立憲民主党」に
立憲民主、国民民主両党などによる合流新党の代表選が10日、都内のホテルで投開票され、立民の枝野幸男代表(56)が国民の泉健太政調会長(46)を破り、初代代表に選出された。党名選挙も同時に行われ、枝野氏提案の「立憲民主党」に決まった。国会議員149人を擁する新しい野党第1党の結党大会は15日に行われる。
枝野氏は代表選出後、「首班指名だけの臨時国会は許されない。コロナ対策、災害対策を含めた本格的な臨時国会を今すぐ召集させる」と述べた上で、「もし(与党が)本格論戦から逃げて解散をするなら、正面から受けて国民の選択肢になろう」と訴えた。
党執行部人事については「全く白紙」であり、結党大会までにまとめる考えを示した。代表選で泉氏が訴えた「風通し良く、民主的な」党運営については「当然だ。国会議員だけでなく自治体議員、党員、パートナーすべての皆さんに最大の力を発揮していただける党運営を進める」と述べた。
2016年から続く共産党を含む他の野党との選挙協力について、「市民連合の皆さんを通じて他の政党と幅広く連携してきている。その姿勢は変わらない」と表明。また、国会や選挙で自民党と戦うため「国会で連携する各党各会派とさらに深く連携して戦っていきたい」と強調した。
代表選は新党に参加する国会議員149人(立民88、国民40、無所属21)が投票し、枝野氏が107票、泉氏が42票を獲得した。代表の任期は22年9月までの2年間。党名は「立憲民主」に94票、泉氏提案の「民主党」に54票が入った。