人権弾圧国家は恥を知れ! 親中派が妨害行為


中国共産党100年

都内で犠牲者追悼し行進

 中国共産党の結党から100年となる1日、中国当局による少数民族への人権弾圧や、天安門事件などによる犠牲者を追悼する集会とデモ行進が都内で行われた。中国共産党の支持者とみられる集団による妨害行為もあり、緊張感に包まれた集会となった。

弾圧の犠牲者の遺影を掲げて行進する反中国共産党デモの参加者=1日午後、東京都新宿区(加藤玲和撮影)

弾圧の犠牲者の遺影を掲げて行進する反中国共産党デモの参加者=1日午後、東京都新宿区(加藤玲和撮影)

 午後2時に行われた追悼集会にはチベット、ウイグル、内(南)モンゴルの在日関係者のほか、昨年「国家安全維持法」が施行した香港や、台湾の支援者らが参加し、弾圧や粛清などによる犠牲者に黙祷(もくとう)をささげた。

 その直後、男1人がドン!と机を強く叩(たた)いて立ち上がり、大声を出して集会を妨害、近くにいた私服警官に取り押さえられた。それから数分後、中国語を話す3人が同様に妨害行為を行ったが、通報で駆け付けた警察官に身柄を確保された。集会関係者は「中国共産党の支持者の妨害だろう」と語った。

 午後5時半ごろには、新宿中央公園水の広場で、追悼デモ行進のため集まった参加者と、中国のシンボルカラー赤で服装を統一した集団が警察官を挟む形で対峙。「共産党100年万歳!」と叫ぶ親中派に、デモ参加者は「人権弾圧国家は恥を知れ!」と応戦した。

 午後6時半ごろ同公園を出発したデモ隊は、キャンドルライトや、犠牲者の遺影などを掲げ、都庁やJR新宿駅前、区役所前などを約1時間かけて行進した。

 在日香港人団体「Stand with HK@JPN」のウィリアム・リーさんは「きょうの妨害は単なるスタートで、これからますます強まる」とした上で、「自由な国家である日本で、不自由な国家を変えるために闘っていきたい」と決意を述べた。