普天間移設、「政治的けじめを」 仲井真前知事が翁長氏に注文


仲井真弘多氏

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)のキャンプシュワブ沖(名護市辺野古)移設をめぐり、埋め立て承認を取り消した翁長雄志知事が是正指示に従わなかった問題で、翁長知事の承認取り消し処分は違法として県が敗訴したことについて、仲井真(なかいま)弘多(ひろかず)前知事は17日、世界日報の電話取材に応じ、福岡高裁那覇支部の判決を評価した上で、「県民をミスリードした翁長知事の責任は重い」とし、「政治的なけじめをつける必要がある」と強調した。

 仲井真氏は、「高裁判決は、その通りとしか言いようがない。精査して結論を導いたと感心している」とし、「埋め立て承認は予断を許さずに、10カ月近くかけて丁寧かつ厳しく関係部局とやり取りしてきた。だから、結果には自信を持っていた」と語った。その上で、「翁長氏が埋め立て承認取り消しは違法だとして県民の考えをミスリードしている責任は重く、問題だ。政治的なけじめをつけなくてはならない」と強調。さらに「(裁判の中で)翁長氏が歴史観を持ち出したりするなど、あらゆる局面でなめていたように思える」などと語った。