ホントは強靭な民主主義


髙橋 利行

平時には「危機管理」根本吟味を

 「焦(じ)れってぇな、全く」「非常事態の法制はないのか。政治の怠慢じゃないか」「鎖国だ。鎖国」。気の短い江戸っ子なら、そんな悪態の一つもつきそうな空気が充満している。蔓延(まんえん)する新型コロナウイルスに、お花見はおろか友人らと酒食を共にすることも、外出することさえままならない、ろくにマスクも手に入らない。「見えざる敵」に好きなように蹂躙(じゅうりん)されながら一向に有効な手立てが打てないことに苛(いら)立ちが募っている。


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