野党の「統一候補」戦略は怖い


髙橋 利行

“驕り”で長期政権に北風も

 八百万の神々が在(おわ)す日本のことだから、永田町に「選挙の神様」がいたとしてもなんら不思議はない。戦前、政友会が定数466中304議席を獲得した選挙(1932年)を主導した辣腕(らつわん)・松野鶴平(のちに参院議長)は、まさにそういう存在だった。20年後、今度は吉田茂の側近として「抜き打ち解散」(1952年)を進言してもいる。選挙の読みは抜群だった。田中角栄や竹下登、小沢一郎も、一時、そう呼ばれたが、この「松野ズル平殿」の足元にも及ばない。


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