韓国紙セゲイルボを読む
“疎通絶壁”状態示す相次ぐ総理人事失敗
韓国紙セゲイルボ 朴槿恵(パククネ)大統領は30日、大統領府首席秘書官会議を主宰した席で、相次ぐ総理候補者の“落馬”事態に対して、「個人攻撃、世論裁判式批判が反復されて、多くの人が固辞したり、家族の反対で失敗に終わった…
人事聴聞会と自己検証
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 高位公職者の有力候補に上ると青瓦台(大統領官邸)から200を超える項目の質問書を受け取る。家族関係、本人と子供の兵役義務の履行、前科と懲戒、本人と家族の財産形成過程、納税と各種金銭…
サッカーW杯と韓日間の反感
韓国紙セゲイルボ 1997年11月の感動思い出せ 最近、米紙ニューヨーク・タイムズに興味深いアンケート調査結果が載った。サッカーワールドカップ(W杯)出場19カ国の国民を対象に調査した結果、韓国回答者の38%、日本回答…
北朝鮮の扇動と親北勢力に振り回されるな
韓国紙セゲイルボ 韓国の対北および統一政策は朴槿恵(パククネ)大統領が言及した「北核不用」と「堅固な安保」に基づいて推進されなければならない。 「韓半島信頼プロセス」「東北アジア平和協力構想」「ユーラシアイニシアチブ…
お抱え運転手の告発
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 朝鮮時代の情報通は断然、馬子だった。大鑑(テガム)(正二品以上の高官)たちの“足”となっていたので、彼らの一挙手一投足は馬子が把握していた。高官がどんな妓生(キーセン)に首ったけか…
韓国の総理候補選定におけるゴタゴタ
韓国紙セゲイルボ 国民の疲労感増す「手帳人事」 「手帳人事」といわれる朴槿恵(パククネ)式人事が国民の疲労感を増大させている。 朴大統領が忠清道出身の“保守論客”である文昌克(ムンチャングク)国務総理候補者を指名した…
対ロシアに見る国際関係の修辞と実利
国際社会では特定国家が国際法や国際秩序毀損行為をしても、必ずしも、これを阻止したり懲らしめることが相応(ふさわ)しくない時がある。 国際関係学で国家間協力関係を牽引(けんいん)しにくいという点を簡単に説明する時、「鹿…
海水浴場の飲酒禁止
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 ハワイのホノルル、ワイキキビーチの夜の風景は、ひっそりとしてもの寂しい。ほとんど人影がない。時たま1、2人が波と戯れながら砂浜を歩いている。あちこちで群れになってわいわい騒いでいる…
「天安門事件25年」と韓中関係、中国の体制急変望まぬ韓国
韓国紙セゲイルボ 4日は中国天安門民主化運動(天安門事件)25周年だった。天安門広場には、小銃を持った武装警察が巡回し、緊張感が流れていた。だが何のイベントもなかった。 西欧世界は少し拍子抜けしたようだ。米国のある中…
2期内閣の朴大統領は「萬機親覧」切り捨てよ
韓国紙セゲイルボ 聖書の「出エジプト記」はモーゼの活動を詳しく伝える。荒野流浪時期、彼の初期リーダーシップは「萬機親覧」(王が全てを決済する)型だった。 ユダヤ民族を導いてエジプトを脱出した彼は一時も休むことができな…
食い逃げ社会
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 食い逃げ(モクティ)。食って逃げるの略語で、良い待遇を受けたり甘い汁を吸っても、それに見合う役割を果たせなかったり回避したりすることを指す。食い逃げ資本、食い逃げCEO(最高経営責…
独コンラート・アデナウアー財団の不吉な展望
韓国紙セゲイルボ 真相究明難航で色あせる改革 独コンラート・アデナウアー財団が最近“不吉な”展望を出した。セウォル号惨事について、「西欧民主主義の政治基準として見れば、政府と議会で徹底した調査が行われなければならず、責…
「南北統一」における韓中関係の重要性
韓国紙セゲイルボ 5月末に訪韓した中国の王毅外相は、「韓国をより一層緊密な協力パートナーとして選択しようとする」と語った。 これは昨年12月、バイデン米副大統領が「米国の反対側にベッティングする(賭ける)ことは良いベ…
海から届いた手紙
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 第1次世界大戦に参戦した兵士の話だ。英国軍のトマス・ヒューズ氏は船でフランス西部戦線に向かった。26歳の青年は波がうねる軍艦の上で妻に手紙を書いた。「愛するあなたへ。私はこの手紙を…
「セウォル号」の足枷から脱出を
韓国紙セゲイルボ 危機を機会に変える先進国に セウォル号惨事の余波で韓国民は失意に陥っている。共犯意識と安全後進国という自虐は国民を無気力の泥沼に押し込んだ。沈没したのは船舶だけでなかった。大韓民国の国の品格と自尊心が…
北朝鮮の急変事態と日本の集団的自衛権
韓国紙セゲイルボ 集団的自衛権は国連憲章上認められたすべての国家の固有権利だが、日本の侵略に遭った韓国や中国としては、日本が過去の歴史に対する徹底した反省なしに集団的自衛権を行使することに深刻な憂慮を表明せざるを得ない…
共感の扉開く至誠
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来 友情も共感だ。その昔、山寺に蟄居(ちっきょ)中のある儒者が住職と深い友情の絆を結んだ。儒者は病弱だった。ある日、ぶらぶら病の儒者が言った。「なあ君、君と一緒に一度、金剛山見物に行きた…
「セウォル号」悪用する政治扇動家
韓国紙セゲイルボ 極右・極左勢力双方が強行 セウォル号事故では、国民的哀悼と怒りを悪用して、事態の本質を歪曲(わいきょく)し誇張することで、深刻な混乱を助長しようとする政治扇動家がいる。 彼らは国民の利益よりは自身の…
人間の責任
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 西暦79年のベスビオ火山の爆発は一つの都市を丸ごとのみ込んだ。火山灰に埋もれたポンペイの最後は何よりも残酷だった。街に散らばる屍(しかばね)、部屋の中で“皆殺し”に合った家族、互い…
「安全な大韓民国」になろう
韓国紙セゲイルボ 忘却の悪循環を断ち切れ 米国では先月、強力なトルネードが中南部を強打した。フィリピンを訪問中だったオバマ大統領は報告を受けた直後、連邦緊急事態管理庁(FEMA)長官を被害地のアーカンソー州へ急派した。…
韓国に「軍事外交ドクトリン」の用意を
韓国紙セゲイルボ 中国に頼って北朝鮮の核問題を解決するという朴槿恵(パククネ)政府の発想には明確な限界がある。 崔天凱駐米中国大使は、北朝鮮に非核化を迫れとの米国の要求に対して「不可能な任務だ」と答えた。中国高官のこ…
怒りにも色がある
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 怒りにも色がある。米国のある人体生理学者が実験で、チューブの一端を人の鼻に差し込み、もう一端を氷水につけた容器に入れて、その人の気分次第でどんなガスが出てくるか注意深く観察した。す…
セウォル号陰謀説広める左派、大韓民国号に復原力はあるか
韓国紙セゲイルボ セウォル号惨事で韓国社会の地金が白日の下に晒(さら)された。きまりが悪い。一言で言えば、この惨事は韓国社会の不条理の縮図である。 大韓民国号は今どうなっているのか。船主に当たる国民の意識水準、船長で…