海水浴場の飲酒禁止


韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」

 ハワイのホノルル、ワイキキビーチの夜の風景は、ひっそりとしてもの寂しい。ほとんど人影がない。時たま1、2人が波と戯れながら砂浜を歩いている。あちこちで群れになってわいわい騒いでいる韓国とは完全に異なる。海水浴場は1㍍余りの歩道が境界線となって、その中では飲酒は一切、禁止されている。夜になると避暑客たちは境界線の外に集まる。小さな酒場が並んでいて、人々はそこで立って音楽を聞いて酒を楽しむ。酒瓶を持って境界線を越えることは決してない。

 ワイキキの浜辺で酒を飲む韓国人がたまにいるという。ペットボトルに焼酎やビールを入れて、水のように見せ掛けて浜辺に出て飲む。ボトルでラッパ飲みする姿に外国人たちは唖然(あぜん)とする。「水をあんなにうまそうに回し飲みするとは!」。ワインはグレープジュースの瓶に移しておいて、さっと口に含ませる。隠れてあおる酒がよりおいしく感じるものだ。しかし、気を付けなければならない。ワイキキの浜辺で酒を飲んで警察に逮捕された韓国人もいる。酔いに任せて缶ビールを持って浜辺に出たのが災いのもと。韓国で割と押しが利く人間だったが、そんな人間のために領事館の職員が忙しくなる。

 米国は公共の場で酒を飲むことはできない。海水浴場だけでなく、町の公園でも飲めない。オハイオ州では酔ってふらつきながら道を歩いていると警察署の留置場で一晩過ごす覚悟をしなければならない。運転する人の横に酒瓶があるだけで飲酒運転として処罰される。ニューヨークのような所では公園でフタの空いた酒瓶を持って歩いているだけで最高1000㌦の罰金か6カ月の懲役刑だ。アメリカだけでない。英国は公共の場で酔って騒ぎを起こせば、令状なしに逮捕する。フランスも公共の場での酒酔い状態を犯罪と規定している。日本も相当数の大学で学内の飲酒を禁止している。

 先進国は国家が個人の生活に干渉しないが、飲酒に対してだけは例外だ。他人に被害を及ぼす行為だからだ。それで飲酒にやり過ぎだと思うぐらい公権力を行使する。我々も少なくとも海水浴場のような公共の場で酒を飲めないように強制する必要がある。ホノルルのワイキキビーチのように境界線の外で酒を売って飲むように規制すれば済むことだ。政府が健康増進法の改正案をすぐに立法予告する予定だという。2年前にも推進したが失敗した。商人、酒類業者の反発とロビーが侮れない。今度こそは成功して先進諸国に名刺でも差し出さなければならないのだが。

(6月14日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。