石川 佐智子
自立心とモラルの低下 北海道で感じた教育の不安
笑えぬ「ヤッカイドー」 過日、札幌の大丸デパートの6階休憩所で一服していると、隣りのテーブルの席に座っていた年配の婦人が寄って来て、2~3分世間話をしたあと、「北海道はヤッカイドーと呼ばれていると夫が話していました」と…
日教組腐敗の連鎖 不倫で委員長辞任に驚愕
想像以上に堕ちた組織 昨年の日教組の腐敗にはあ然とした。週刊新潮(2016年10月20日号)に日教組の岡本泰良(やすなが)委員長の不倫記事が載り、新聞各紙(産経11・3、読売11・4)が岡本氏の進退問題を取り上げたこと…
大川小の津波の教訓 教師の甘い判断を悔やむ
先人の被災を念頭に 3年前の5月、連休を利用して息子の車で、東日本大震災により津波で流されたという宮城県石巻市立大川小学校を見て回った。校舎は破壊され、校門の石壁には校訓が刻まれ、幾つかの花束も供えられていた。 大津…
医療・施設現場の事件 ナイチンゲールはどこへ
障害者、患者が犠牲に 今年7月、相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で殺傷事件があり、植松聖容疑者は大麻使用で措置入院をしていたことが分かり、施設側の管理にも問題があるように思われた。 その衝撃的事件の2カ月後の…
リオ五輪で日本勢奮闘 スポーツで輝く若者たち
強い心が希望を拓く ブラジルのリオデジャネイロで開かれたオリンピック、パラリンピックが閉幕した。オリンピックでは日本は過去最多の41個のメダルを獲得した。 男子体操団体総合で金メダルが取れたのは、内村航平選手をリーダ…
小池百合子都知事の誕生 女性が政治を動かす時代
世界で女性がトップに 今年7月末、東京都に小池百合子氏による初の女性都知事が誕生、心から応援の拍手を送りたい気持ちだった。 明治以来、日本は近代化に向かって欧米を先進国と見て、生活、経済などの文化を取り入れて近代化し…
将来を考える若者 テロや自殺は大人の責任
18歳選挙権で健全に 今年、平成28年の参院選挙は、初の18~19歳の若者たちに選挙権が与えられ、その結果は自民、公明の圧倒的勝利に終わった。 非改選と合わせて与党146議席、野党96議席の差は、恐らく我々年輩者の想…
政治家の資質問題 私利私欲排し憂国の情を
田中角栄を今も尊敬 2度目の安倍首相を観(み)ていると、優しい笑顔に隠された真の強さを感じる。 私が、信念の強さから政治家の根性と、憂国の情熱を感じて未(いま)だに尊敬する田中角栄元首相とタイプは違うが、恐らく後世に…
続く生徒の自殺事件 人間愛による教育が必要
誤解や体罰で折れる心 子供たちの自殺事件が続いている。 昨年12月、広島県府中町立府中緑ヶ丘中学3年の男子生徒(15)が自殺。学校の誤った万引き記録による「指導」で私立高校受験の推薦を受けることができず、それが自殺の…
千葉大生の少女誘拐 心創らぬ大学までの教育
大人社会にも問題提起 最近の新聞で驚くべき少女誘拐事件の実態が明らかになった。 2年半ぶりに親の元に逃げ帰って保護された朝霞市の少女(15)誘拐事件で、なんと犯人は千葉大学工学部の卒業間近な学生・寺内樺風容疑者(23…
ストに苦しんだ教師 日教組の8割動員指令
体を張った吉田教育長 私の母校・藤女子大学の講堂で「教師の道・師範塾」を開いている人物がいる。 元北海道教育長・吉田洋一氏がその人で、まだ教育長の現役時代に、新渡戸稲造の研究家でもある友人N氏の紹介で、初めて教育長室…
結婚で繁栄する人類 家庭の基盤を崩す同性婚
懸念される渋谷区条例 昨年3月31日、東京・渋谷区議会でパートナーシップ条例が成立、米国で増加している同性婚が日本でも増えるきっかけになりそうだ。 人間にとり男女による正常な結婚は、地球人類の繁栄の基盤として神にも祝…
まかり通った日教組推薦 革新行政下の校長人事
苦言を呈した田中角栄 庶民宰相と呼ばれた田中角栄(1918~93。首相在任72年7月~74年12月)は、今なお語りぐさだが、今年出版された「田中角栄100の言葉」(宝島社)の中には、戦後教育の問題点について明言したもの…
五木寛之氏の講演録 「自分という奇蹟」に共感
深く感じる人生の意味 最近ふと手に取った文庫本、五木寛之氏の「自分という奇蹟」(PHP文庫)を読んだ。内容はスミセイライフミュージアム「生きる」の講演録で、大変深く人生の意味を感じさせる内容だった。 久々に心和む思い…
「家族という病」の病 他人にできない家族愛
驚いた広告の宣伝文句 残念ながら、いつの世も、世の中を狂わせるのは、この日本の国にあっては“教育”と“マスコミ”かも知れない。昔は軍国主義、今は無神論。真に正しい愛国心と、家族愛を育てる教育が否定されて来た。 我が家…
戦後70年に教育重視を 三つのMで自立して稼ぐ
戦争も犯罪も金が原因 第2次世界大戦は英米の大国相手にアジア諸国の独立解放を願い立ち上がったが、日本は敗北。だが、戦後70年の平和は貴重だった。 多くのアジア諸国は日本の犠牲のもとに独立を得たが、そこに至る戦火の被害…
戦後70年の忘れ物 心を失い金儲けに捌け口
戦い続けた愚かさ響く 戦後70年、靖国神社に参拝し、亡き戦死者の霊に感謝しながらも、この大戦が敗戦となるまで戦い続けた愚かさ。これは、アジアを救う、という名目であっても自国を犠牲にする必要はなかったのだ。 開戦前、海…
子を持て余す若い親 子育ての真髄を知らず
幼児が泣く時の理由 友人の紹介で、元北海道教育長・吉田洋一氏を訪ね、戦後の教育についての問題点を話し合った。現職引退後のボランティア活動で、若手教師や教師志望の学生たちを集め、某大学講堂を借りて、夏季、冬季の2回、教育…
カネで濁る教育と政治 報酬は働いた分だけに
政治を濁す日教組資金 “いくそたび かき濁しても 澄みかへる 水やみ国の 姿なるらむ”(八田知紀) 人の世の濁りについては、その昔、不幸な政府の弾圧にも耐えて、仏教の道を開き、いまだに多くの信者を持つ僧、親鸞も教えて…
日教組問題の異常性 教育現場に理不尽な活動
学校物置に尊徳像遺棄 今年5月、札幌市南区に住む友人N氏が、数枚の写真を見せてくれた。定山渓温泉近郊の小学校物置に捨てられた、二宮金次郎(尊徳の幼名)像の無惨な姿だった。 片脚はカッターで切られたような滑らかな断面で…