戦後70年に教育重視を 三つのMで自立して稼ぐ
戦争も犯罪も金が原因
第2次世界大戦は英米の大国相手にアジア諸国の独立解放を願い立ち上がったが、日本は敗北。だが、戦後70年の平和は貴重だった。
多くのアジア諸国は日本の犠牲のもとに独立を得たが、そこに至る戦火の被害は住民の多くに苦しみと殺戮(さつりく)をもたらした。
いつの世も武器による闘争は、その目的が高貴なものであっても、弾薬と刀創で命を失い、傷を残す。
人類の歴史は残念ながら、戦争と殺戮の歴史でもあった。その戦火は未だにこの地球上に続いている。人類の歴史はまさに、戦争の歴史といって過言ではない。
宇宙には数多くの星がある。そこに生物がいない、とは限らない。否、もう既に多くの科学者によって“宇宙人”と呼ばれる宇宙生命体の存在が明らかにされ、その能力は地球人を超えるともいわれている。私もかつて日本航空(JAL)機で札幌に帰る途中、窓にぴったり寄り添った宇宙船を見たが、JALは否定した。
大戦では多くの犠牲を生んだ日本であるが、アジア解放のために命を捨てた多くの若者たちに感謝する心があれば、それが戦火の犠牲だけではなかったことが、いずれ世界が理解し、人類の愛と平和を願う大和心の真の意味が分かってもらえると思う。
今、地球上で経済破綻で問題になっているギリシャがある。EUが救済に乗り出すことで、救われるであろう。国家破綻は、戦火による紛争と争奪だけではない。経済自立ができていなければ、ギリシャ並みの経済危機がくるだろう。
この世は経済で動いている。1円の金がなくても欲しいものが買えない。犯罪の多くは金銭に関わるのが原因である。多くの犯罪は金を奪い、金銭トラブルが原因で起こる。
国家でも、個人でも、争奪、紛争の原因になっているのは金であり、経済の破綻である。それを争わずに経済も豊かに暮らすには、国は福祉政策が過剰にならぬように務めなければならない。それには幼児期から少年期に向けて自立心を養う教育が最も大切なのである。
かつて「英国病」と呼ばれた、労組が強かった英国において、それを回復させたのがM・サッチャー首相だった。多くの労組を解体させ「鉄の女」と呼ばれながらも内外ともに厳しい政策を摂り、財政再建により「英国病」は克服された。保守党のM・サッチャーの経済効果は大きく、その後の英国財政は立ち直ったといえよう。
若き労働党のブレア首相もサッチャー路線を引き継ぎ、教育を重視した。「国政にとって重要なことは三つある。一つ教育、二つ教育、そして三つ教育だ」。これが英国経済をさらに強めたブレア首相の信念だった。
モラル、マナー、マネー
今の日本はどうだろう。
戦後70年の平和な時代に生活保護受給者は増加し、「国家予算の30兆円が生保予算」と、ある友人は叫んだ。病気と偽り夫婦が別々に暮らし、双方で生保を受けていると、彼女はいう。もしそれが真実だとしたら、偽りの福祉政策と言えるのではないか。
働いて得たお金こそ尊いのだ。
人間の幸福は教育を受けて自立し、働いて得たマネーが尊いのであり、家族が協力して、それを蓄え家を建て、衣食住を整える。ブレア首相の信念である「教育」こそ、個人も、また国家にとっても最も重要なことなのだ。
私は三つの「M」を提案したい。一つモラル、二つマナー、そして得られるマネーである。
人も国家も繁栄の基本は同じなのである。










