対中対峙の持ち札弱い米国
編集局 2014/2/27 Viewpoint|北米・中南米 [会員向け]
領土問題でやっと反撃
アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき
中国の習近平国家主席は、着々と権力を掌握し、アメリカの専門家たちからは、鄧小平以来の強く、またヴィジョンのある指導者と見られるようになっている。これまでは党指導部でも保身のために決して手出しができなかった公安の大物、周永康前中央政治局常務委員・中央政法委員会書記をも汚職で追い詰め、自らの政策や意に反する者は容赦しないという警告を発したと見られている。汚職・腐敗退治もふくめ改革促進のための委員会を設立し、治安や安全保障で権限を発揮する国家安全保障委員会の議長に就任した。
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