首脳会談、ハノイで開催
トランプ氏「北は経済ロケットに」
トランプ米大統領は8日、ツイッターで、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との2回目の首脳会談を今月27日、28両日にベトナムの首都ハノイで開催すると発表した。平壌を6~8日に訪問したビーガン北朝鮮担当特別代表と北朝鮮の金革哲・国務委員会米国担当特別代表との実務者協議で合意した。国務省によると、米朝両国は首脳会談の前に実務者協議を再び行う。
トランプ氏はツイッターで実務者協議について「とても生産的だった」と評価。「金委員長と会談し、平和を前進させることを楽しみにしている」と意欲を表明した。
また、「北朝鮮は金正恩氏の指導の下、偉大な経済大国になるだろう」とも投稿。「北朝鮮は異なる種類のロケットになるだろう。経済のロケットだ」と述べ、非核化によって、経済発展する道を選択するよう促した。
米メディアによると、米国は開催地として2017年にアジア太平洋経済協力会議(APEC)を開催した実績のあるベトナム中部のダナンを求めていたが、北朝鮮側は大使館のあるハノイを希望。米国が北朝鮮側の主張を受け入れたと考えられる。
国務省によると、実務者協議で両国は、昨年6月のシンガポールでの初の首脳会談で合意した「完全な非核化、米朝関係の転換、朝鮮半島における恒久的平和の構築」などについて議論した。北朝鮮の非核化に向けた具体的な取り組みやその見返りなどについて話し合われたとみられる。
ビーガン氏は9日、韓国の康京和外相、李度勲平和交渉本部長とソウルで会談し、北朝鮮側との準備協議の結果を説明。ソウルを訪れた外務省の金杉憲治アジア大洋州局長とも会談した。
(ワシントン山崎洋介)