米、「肥満」で約194兆円損失


 米ミルケン研究所(カリフォルニア州)が先月末に発表した「米国の肥満危機―過体重の医療と経済への直接的影響」と題した報告書によると、米国民は肥満と過体重のために2016年の1年間で4807億ドル(約54兆円)の出費を強いられた。

 連邦政府の医療研究・品質調査機構(AHRQ=アーク)と労働統計局のデータを分析したもの。失われた経済生産性は1兆2400億ドル(約140兆円)と算出されている。

 共同執筆者のヒュー・ウォーターズ博士は、「公衆衛生、ダイエット製品に毎年、数十億ドルもの資金が投入されているが、状況は改善していない」と指摘、「もっと効果的なウェートコントロール戦略が必要」と述べている。世界保健機関(WHO)では体格指数(BMI)30以上が肥満とされ、米国の成人の4割が肥満とされている。

(ワシントン・タイムズ特約)