ブラジル ルラ氏が依然優勢 来年10月の大統領選


ルラ元大統領

 ブラジルの世論調査会社「PODERDATA」が23日までに発表した最新の世論調査によると、来年10月の大統領選挙における支持率で、左派系労働党のルラ元大統領(76)が40%、ボルソナロ大統領(66)が30%となっていることが分かった。ルラ元大統領の汚職裁判を指揮したことで知られるモロ元判事(49)は7%、サンパウロ州知事のドリア氏は4%と苦戦している。

 決選投票のシナリオでは、ルラ氏の54%に対してボルソナロ氏は34%とルラ氏の強さが際立っている。ただし、現時点では、ルラ氏、ボルソナロ氏共に反対票が多いことに加えて、投票先を決めていない有権者も多い。大統領選挙が近づくにつれて、「第3の候補」が上がって来る可能性も残っている。

 調査は、19日から21日までの間、無作為に抽出した3000人を対象に行われた。誤差は2%。

(サンパウロ 綾村悟)