米ニュース報道 バイデン政権を「驚くほど」肯定


 就任後のトランプ米前大統領に対し否定的な報道が多かったのに対し、バイデン大統領には肯定的な報道が多いことが、保守系の調査機関「メディア・リサーチ・センター(MRC)」の調査で明らかになった。

 1月20日の就任から4月9日までのABC、CBS、NBCネットワークの夜のニュース報道のうち、バイデン大統領と政権に関するものを調査した。それによると「59%がバイデン氏に肯定的」で、4年前の同じ期間では「89%がトランプ氏に否定的」だった。

 調査を実施したリッチ・ノイエス、ビル・アゴスティーノ両氏は、「驚くほど対照的」だとした上で、「かつてトランプ氏をたたいていたテレビ局が、今はバイデンびいきになっている」と指摘した。

 調査対象となった放送時間は12時間6分で、夜のニュースの18%。それに対し、2017年の同時期にトランプ大統領と政権に割かれた時間は31時間40分に上る。調査は、就任直後の大統領に対してテレビ局が「これほどの敵意を示したことはかつてない」としている。

 また、バイデン政権の新型コロナウイルスへの対応には6時間2分が割かれ、79%が肯定的、1兆9000億㌦の経済対策は2時間で、86%が肯定的だった。

(ワシントン・タイムズ特約)