グアテマラ 移民キャラバンの北上阻止
米の政権交代影響
グアテマラの治安当局は18日、隣国ホンジュラスから米国を目指して北上していた中米の移民集団「キャラバン」を取り締まり、催涙弾や警棒を使用して進行を阻止した。
ホンジュラスをはじめとする中米諸国では、貧困や治安の悪化から逃れるため、2018年ごろから集団で米国入りを目指す移民の動きが始まった。
ホンジュラスは昨年、新型コロナウイルス感染や巨大ハリケーンの影響などで経済と社会情勢が悪化した上、米国の政権交代でバイデン次期政権が移民政策を緩和するとみる期待から新たな「キャラバン」の発生につながっていた。
今回のキャラバンは、15日にホンジュラス国内で発生、17日時点では7000人を超える人々がグアテマラ領内に入国していた。18日の取り締まり後も、多くの人々がグアテマラ領内に留(とど)まったままだという。
(サンパウロ 綾村悟)