法廷闘争「再来週までに衝撃」-トランプ氏


選挙人投票敗北なら退任

26日、ホワイトハウスで感謝祭に合わせ米軍関係者と電話会談するトランプ大統領(AFP時事)

26日、ホワイトハウスで感謝祭に合わせ米軍関係者と電話会談するトランプ大統領(AFP時事)

 トランプ米大統領は26日、大統領選を受けて12月14日に行われる選挙人投票で民主党のバイデン前副大統領の勝利が確定すれば、退任に応じる考えを示した。
その一方で、選挙の不正疑惑に関し「来週か再来週までに、人々に衝撃を与えることが起こるのを目にするだろう」と述べ、法廷闘争を通じて最後まで争う姿勢を示した。ホワイトハウスで記者団に語った。

 トランプ氏は感謝祭に合わせた米軍関係者との電話会談後、大統領選後初めて記者からの質問に答えた。選挙人投票で敗れた場合、ホワイトハウスを去るかと問われ、「もちろんそうする」と明言。一方で「敗北を認めるのは非常に難しい。多くの不正行為があったことが分かっているからだ」とも強調した。

 トランプ氏は全米各地で不正行為が行われたとして「まるで第三世界のようだ」と指摘。選挙人団がバイデン氏を次期大統領に選べば、「間違いを犯すことになる」とも訴えた。

 トランプ氏はまた、取り沙汰されている2024年大統領選への出馬について問われ、「まだ話したくない。選挙は終わっていない」と述べ、言及を避けた。

 来月の選挙人集会は50州と首都ワシントンで開かれ、正副大統領候補に投票。その結果が、来年1月6日の上下両院合同会議で正式に確認される。トランプ氏の陣営が選挙に不正があったとして法廷闘争を続ける中、選挙人集会の結果が今後の焦点になりそうだ。

 一方、トランプ氏は記者団への発言後、選挙人投票で敗れた場合に自身が退任するとの報道に「真のメッセージが伝えられていない」とツイッターで不満を表明。「主なポイントは2020年の選挙は不正に操作されたもので、私が勝ったということだ」と主張した。

(ワシントン 山崎洋介)