ブラジル「新たな震源」に、WHO言明 南米での感染拡大
世界保健機関(WHO)は22日、南米が新型コロナウイルス流行の新たな「中心地」になったとの認識を示した。
WHOの緊急事態対応の責任者でもあるマイク・ライアン氏は、「ある意味、南米が新型ウイルス感染症の新たな中心地になった」「特にブラジルが感染拡大の震源になっている」と言明した。
ブラジル保健省によると、22日までに同国の感染者は33万890人で米国に次ぐ世界2位、死者は2万1048人で世界6位となっている。
欧米では、死者の多くのが60代以上となっているのに比べて、ブラジルでは60代以下の死亡率が高くなっている。欧米に比べて貧富の差が大きく、生活を守るためにやむなく外出せざるを得ない労働世代が多いことが、60代以下の死亡率が高い原因となっているという。
(サンパウロ 綾村悟)