サンダース氏辛勝、民主指名争い第2戦


 11月の米大統領選に向けた民主党の指名候補争いは11日、第2戦となる北東部ニューハンプシャー州の予備選が行われ、サンダース上院議員(78)が勝利を確実にした。初戦で躍進したブティジェッジ前インディアナ州サウスベンド市長(38)が僅差で2位となった。バイデン前副大統領(77)は5位となり、初戦に続き振るわなかった。

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 米メディアによると、開票率97%時点での得票率はサンダース氏が25・9%、ブティジェッジ氏が24・4%。クロブシャー上院議員(59)が19・8%で3位に浮上し、ウォーレン上院議員が9・3%で4位、バイデン氏は8・4%で5位だった。

 急進左派のサンダース氏は「偉大な勝利に感謝している。この勝利はトランプ大統領の終わりの始まりだ」と支持者の前で勝利宣言した。国民皆保険制度の導入や富裕層への増税などの政策を掲げるサンダース氏に対し、若者を中心に根強い支持があることを改めて示した形だ。

 急進左派のライバル、ウォーレン氏が初戦に続き低調な結果に終わる中、サンダース氏は左派の代表格としての立場を固めたことになり、「民主党左派への揺るぎない支配を得た」(ワシントン・ポスト紙)とみられている。

サンダース上院議員

1日、米ニューハンプシャー州マンチェスターで、笑顔を見せるサンダース上院議員(AFP時事)

 健闘したブティジェッジ氏は、初戦の勢いを今回も見せ、穏健層や直前まで投票先を迷っていた有権者から支持を集めた。ただ、黒人やヒスパニックからの支持が低いことに弱点があるとされ、今後、マイノリティー層の比率が高まるネバダ、サウスカロライナ両州など第3戦以降でも、勢いを保てるか注目される。

 一方、中道派のバイデン氏は11日、ニューハンプシャー州で結果発表を待つことなく、早々と第4戦が行われるサウスカロライナ州に向かった。同州はバイデン氏が強みを持つとされる黒人の比率が高く、苦戦した序盤2州の流れを変えることを目指す。

 これまで「本命」とされたバイデン氏が「2連敗」し、中道派で明確な有力候補が定まらない中、予備選が集中する3月初旬の「スーパーチューズデー」から参戦するブルームバーグ前ニューヨーク市長が「ワイルドカード(鬼札)」として注目を高めている。

(ワシントン 山崎洋介)