ニューハンプシャー州で民主上位2氏が再び対決


指名争い、きょう第2戦

 米大統領選の民主党指名候補争いの第2戦となるニューハンプシャー州予備選が11日(日本時間同)に行われる。初戦のアイオワ州で首位となり勢いに乗るブティジェッジ前インディアナ州サウスベンド市長(38)と若者を中心に支持を固めるサンダース上院議員(78)がレースをリードしている。

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 政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」の10日時点での世論調査平均値によると、サンダース氏が26・6%でトップ、ブティジェッジ氏が21・3%で後を追う。ウォーレン上院議員(70)が13・3%、バイデン前副大統領(77)が12・9%、クロブシャー上院議員(59)が9・6%と続く。

 集計トラブルから最終的な結果発表が遅れているアイオワ州党員集会について、同州民主党は9日夜、ブティジェッジ氏がサンダース氏を僅差で上回り首位となったと発表。しかし、米メディアは、サンダース氏陣営が再点検を求める可能性を伝えており、最終的な結果が確定しない状態が続いている。

ブティジェッジ氏(右)とサンダース氏

米大統領選の民主党候補指名を争うブティジェッジ前サウスベンド市長(右)とサンダース上院議員(AFP時事)

 アイオワ州党員集会で躍進したブティジェッジ氏は、他候補からの標的になっている。サンダース氏は、ブティジェッジ氏について、数十人の富裕層から寄付を受けていると批判し、8日の集会で「億万長者がわれわれの経済だけでなく政治までも支配している」と訴えた。また、ブティジェッジ氏と同じ中道派で支持層が重なるバイデン氏は「彼はバラク・オバマ(前大統領)ではない」と述べ、08年大統領選で、同州党員集会で勝利し勢いに乗ったオバマ氏にブティジェッジ氏を重ねる考えを否定した。

 サンダース氏の批判に対し、ブティジェッジ氏は、9日に出演したテレビ番組で「バーニー(・サンダース氏)はかなり裕福だ。私は彼からの貢献を喜んで受け入れる」と切り返し、サンダース氏自身が富裕層であることを皮肉った。

(ワシントン 山崎洋介)