ブラジルの文化局長官に有名女優


 ブラジルの親米保守ボルソナロ大統領は29日、有名女優のレジーナ・ドゥアルテ氏(72)を文化局長官に指名、同氏が受諾した。

ドゥアルテ新長官(左)とボルソナロ大統領

女優出身のドゥアルテ新長官(左)とボルソナロ大統領(ブラジル文化局提供)

 アルビン前長官は16日、ナチス・ドイツの宣伝相だったゲッペルスの言葉と酷似したメッセージ付きビデオを公開し、ユダヤ人協会や下院議長などが辞任を求める騒動に発展したため17日に更迭された。

 ドゥアルテ氏は、数々のドラマや映画などに出演しているブラジルの代表的女優の一人。また、芸能界きっての保守派の一人としても知られており、2002年大統領選挙では、大統領候補だった労働党のルラ氏を名指しして、「ルラが政権を取ったらブラジルが滅びる」と批判した。18年大統領選では、ボルソナロ氏を熱烈に支持した。

(サンパウロ 綾村悟)