ブラジルが新南極基地を開庁
副大統領ら式典出席
ブラジル海軍は15日、南極サウス・シェトランド諸島のキングジョージ島で新南極基地の開庁記念式典を行った。式典には、モウロン副大統領やポンテス科学技術相などが参加した。
ブラジルが同島に所有していた最初のコマンダンテ・フェラス基地(1984年開庁)は、2012年の火災事故で基地の大部分を焼失、海軍兵士2人が犠牲となっていた。
その後、入札を経て中国企業による南極基地の再建が進められていた。火災後も、ブラジル海軍は、暫定基地などを利用して海洋生物の調査や気候変動などに関する調査を行っていた。
新南極基地は、4500平方メートルの敷地内に、耐火材を利用した17の研究室と図書館、居住区などを含む全2棟が用意され、研究者や海軍兵士64人が宿泊可能。工事総額は約9960万ドル(約118億円)。
旧基地では2009年、日本と科学者交換プロジェクトを行っていたこともある。