米議員、中国製アプリで新兵募集に懸念


安全保障への脅威

 米共和党のシューマー上院議員は12日、中国企業が展開する短編動画アプリ「ティックトック」を使ってソーシャルメディアに通じた人材を募集する陸軍の計画に懸念を表明した。

 シューマー氏は、マッカーシー陸軍長官に宛てた書簡で、ユーザーは軍内部にもいると指摘。「若者の関心を引くため、新兵募集の方法も順応させなければならないのは分かるが、中国のIT企業による安全保障への脅威の可能性についても検討すべきだ。…安全保障専門家は、ティックトックのユーザー情報の収集と取り扱いに懸念を抱いている」と警告した。

 ティックトックは2017年に公開され、ユーザーが動画を作製し、投稿できるアプリ。ダウンロード数は少なくとも10億回に上り、米国内ではアイフォーン・アプリとして人気がある。

 共和党のバンクス下院議員もFOXニュースとのインタビューで、「ティックトックや顔認証アプリを(中国共産党、中国政府が)どのように利用してきたかを見ると、これらの技術を使って何をしようとしているのか、疑念を抱かざるを得ない」と述べ、中国製アプリの米国への浸透に懸念を表明している。

(ワシントン・タイムズ特約)