「トランプ高原」と命名


イスラエル ゴラン高原に新入植地

 イスラエル政府は16日、占領地ゴラン高原中部に建設する新たなユダヤ人入植地について、トランプ米大統領にちなみ「トランプ高原」と命名すると発表した。今年3月にゴラン高原のイスラエル主権を承認したトランプ氏をたたえ、現地で記念式典を開催した。

「トランプ高原」の看板

16日、ゴラン高原で開かれた式典で披露された「トランプ高原」の看板(AFP時事)

 ネタニヤフ首相は式典で「歴史的な日だ」とあいさつ。トランプ氏を「偉大な友人」と呼び謝意を述べ、両国の国旗が付いたた「トランプ高原」と書かれた巨大な看板を披露した。トランプ氏は、「光栄なことだ。ネタニヤフ首相、そしてイスラエルよ、ありがとう」とツイッターに投稿した。

 イスラエルは、1967年の第3次中東戦争(6日戦争)でシリアからゴラン高原を奪い、81年に併合を宣言した。国際社会は併合を認めていないが、米政権が主権承認を表明した。

 現在、ゴラン高原には約2万2000人のユダヤ人入植者と、約2万5000人のドルーズ(イスラム教ドルーズ派のアラブ人)が暮らしている。

(エルサレム 森田貴裕)