米国務長官がイラクを電撃訪問


イランの脅威に対応

 ポンペオ米国務長官は7日、イラクの首都バグダッドを予告なしに電撃訪問した。仏・米メディアが9日、イラク政府筋の情報として報じた。同長官は、突然の訪問の目的を、イランが「活動をエスカレートさせているためだ」と指摘、脅威の増大についてイラク側に伝え、米関係者の保護に必要な措置を取れるようにする意図があった、と説明した。

ポンペオ米国務長官

7日のバグダッド電撃訪問を終え、記者団の質問に答えるポンペオ米国務長官(AFP時事)

 欧州を訪問中の同長官は、7日にドイツ訪問の予定だったが、「緊急の要件」を理由に中止し、イラクを突如訪問した。ポンペオ長官は、イラク訪問後の機内での記者会見で、「差し迫った攻撃」を阻止するために、あらゆる手を尽くしている、と強調した。同長官はイラク政府首脳らとの会談で、イラク国内のイスラム過激派組織「イスラム国」(IS)の残党ヘの対応などをも協議したという。

 米国は5日、中東に空母打撃群と爆撃部隊を派遣すると発表、ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)が、その派遣目的は、「多くの憂慮すべき兆候や警戒情報が増大している」と説明しており、ポンペオ長官のイラクへの電撃訪問は、差し迫った緊急事態ヘの対応の一環と見られる。

(カイロ 鈴木眞吉)