統合に亀裂を生んだドイツ


加瀬 みき

ギリシャ問題巡る葛藤

アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき

 ドイツ連邦議会はメルケル首相とショイブレ財務相が求める第3回ギリシャ救済交渉を承認し、ギリシャは国家破産およびユーロ離脱を免れた。しかし、ギリシャが交渉の前提となる条件を認めるまでの過程でドイツはギリシャの憎しみを買い、他のユーロ加盟国からの批判を招き、一時的グレクジット(ギリシャのユーロ圏離脱)を提案することで統一通貨の永続性への疑問を生み、一方、この間にドイツ人の国民国家への想いがむくむくと復活している。


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