復活したマニラ湾砂浜


水質汚染で遊泳は禁止

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 世界有数の夕日が美しい場所として有名なフィリピンのマニラ湾だが、ロマンチックな景観とは裏腹に悪化する汚染で悪臭や大量のゴミに長年悩まされてきた。国内有数のリゾート地であるボラカイ島を、6カ月かけて浄化させたドゥテルテ大統領の次のターゲットとして浄化作戦が行われている。

 まず汚水を海に直接垂れ流していた飲食店やホテル、動物園などを摘発し閉鎖した。さらにマニラ湾沿いの観光地として有名なベイウォークを徹底的に清掃。これまでゴミに埋まって見えなかった砂浜が復活し、一目見ようと集まった市民たちを驚かせている。

(写真上=10日撮影、下=昨年9月16日台風通過後撮影)

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 砂浜が出現したマニラ湾沿いのベイウォークは海水浴場と化し、多くの市民が遊泳を楽しんだが、高濃度の大腸菌などに汚染されている海水は、危険な感染症になる危険をはらんでいることから、早々に遊泳禁止となった。

 まだマニラ湾に流れ込む川の浄化は手付かずの状態であり、水質が改善し遊泳が楽しめるようになるには時間がかかりそうだ。

(マニラ・福島純一)