インド、露のミサイル導入へ
最新鋭S400、中国も購入に意欲
インド政府は28日、ロシア製最新鋭地対空ミサイルシステムS400の導入を決めた。ロシアは、S400の売却を積極的に進めており、トルコがすでに導入を決定、中国も購入に意欲を示している。軍事専門紙ディフェンス・ニュースが報じた。
5基のミサイルシステムが配備される予定で、導入計画は10月5日に露印両国間の次回会合で正式に決定される。インドのモディ首相とロシアのプーチン大統領は昨年10月の会談でS400のインド売却で合意していた。
トルコは、米政府の反対にもかかわらず、すでにS400導入計画を進めており、中東、南アジアの米主要同盟国でS400を導入するのは2カ国目となる。米議会は、ロシアとの軍事協力を理由に、ステルス戦闘機F35のトルコへの売却の中止を求める法案を承認している。
ロシアは、米国の競合国である中国への売り込みも図っている。中国は、韓国への「高高度防衛ミサイル(THAAD)」配備に対抗するためにS400の導入に意欲を示しており、南シナ海の軍事拠点化に反対する米国と同盟国に対する抑止力とすることも検討しているとみられている。
(ワシントン・タイムズ特約)