習政権の実態は習王政権
編集局 2017/1/15 2017激動の世界を読む|アジア・オセアニア [会員向け]
評論家 石 平氏(下)
1年前のインタビューでは、最後に笑うのは胡錦濤氏という話だった。反腐敗をてこにした権力闘争で、習近平総書記の江沢民派一掃に手を貸した胡氏が政治の主導権を握るというシナリオだったが、現状はどうか。
両派は妥協の方向に進んでいる。国内、国際情勢とも血で血を洗うような内部の権力闘争を許さない状況下にあり、徹底的に戦って決裂というより、妥協によって両派の力が温存される線が濃厚だ。それがなければ、決定的な大戦争になる。習氏に勝ち目があるわけでもない。
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