南シナ海問題、中国の主張認めず 初の司法判断・仲裁裁判所


川村純彦氏

国際社会圧力の根拠明確に

 今回の常設仲裁裁判所の判決は当然のもので、中国が無法国家であることが国際的に明白になった。今後、南シナ海における軍事的拡張を続けようとする中国に対して、国際社会からの強い圧力の明確な根拠となろう。

 一方、中国国内では、国民の批判が政府に向かうことは避けられず、習近平政権としては、それをいかにして回避するかが最大の関心事であり、これまでの行動の正当性を主張するために、さらに強硬な行動を取る可能性はある。


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