身命を賭して集落を守った飛行兵 杉浦 茂峰
編集局 2020/11/07 写真|アジア・オセアニア [会員向け]
台南市安南区同安路に祀られる鎮邪安民の飛虎将軍
台湾西南部にある台南市には、数多くの寺廟(びょう)や史跡が点在している。17世紀に台湾にやって来たオランダは、ここに根拠地を設け、続いて、オランダを駆逐した鄭成功(ていせいこう)一族、さらに清朝による制圧後も、台湾の政治、行政、経済の中枢として栄えた。古都の風情が漂うことから「台湾の京都」とも称される。
台南市中心部から北西方面に5キロほどに離れた安南区同安路に、日本人を祀(まつ)る「鎮安堂飛虎将軍廟」がある。「鎮安」とは鎮邪安民、「飛虎」は戦闘機、あるいは空を飛ぶことを意味し、「将軍」は神として奉られる勇士の尊称を指す。
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